小さな工夫の愉しみ〜松浦弥太郎風に?

ポモドーロテクニックを愛用している私は、「人生は25分の積み重ね」と考えています。それはそれとして、見方を変えると、人生は「小さな工夫の積み重ね」とも言えるのではないでしょうか。この小さな工夫こそ、人生の愉しみではないかと思うのですが、大げさですかね。(「ポモドーロテクニックって何?」という方は、こちらのサイトをご覧ください。)

「小さな工夫」は日常生活のあらゆるところで見つけることができます。だからこそ、面白いのですよね。

ドイツ語の名詞の「性」の覚え方

私は語学が趣味なので、ちょっと凝った語学書を手にとって楽しむことがあります。このあいだ矢羽々崇さんが書かれた「読んで味わうドイツ語文法」をパラパラ眺めていて、感心したことがひとつ。

ご存知のようにドイツ語のすべての名詞には「性」があり、フランス語、スペイン語、イタリア語などのラテン系言語とは異なって、「性」は男性、女性、中性の3つです。単語を暗記するときには、定冠詞も一緒に覚えるのが定石です。例えば、私が吹いているファゴットは中性ですから、das Fagott というように。(ちなみに、他の木管楽器、つまりフルート、オーボエ、クラリネットは女性です。面白いですよね。)

さて、矢羽々先生はどんな工夫を紹介されているかというと:

単語帳を作るときには、例えば男性名詞は青ペン、女性名詞は赤ペン、中性名詞は黒ペンなどのように色分けするとよいでしょう。

「なんだ、そんなことか」とお考えの方もおられるでしょうけれど、これはかなり効くと思います。とくに私のような映像記憶派にとっては。色で飛躍的に記憶が強化されるからです。(私は、一度通った道は、映像を再生するようにして思い出すことができるタイプなので。)

 

ネクタイの収納法

以前はネクタイハンガーに吊るしていたのですが、一覧できないという不満がありました。そこで思いついたのが、無印良品の引き出しを利用する方法。

半透明なので、開かなくてもどの色のものがどこに入っているかわかるというのがポイントです。

ネクタイは1本を除いてすべてジェノヴァのアンジェロ・フスコのもので揃えているので、大きさは均一。収納しやすいです。巻く時は、裏地が外側になるようにします。このやり方は、神戸のネクタイ屋さんに教えてもらいました。使ったあと、1日は普通に吊るしておいて、その後に巻くのがポイントです。

 

500円玉貯金

一昨年のお正月に郵便局から巨大なポスト型の貯金箱をもらったのをきっかけに、一日の終わりに財布に残った500円玉を放り込むというのをやってみました。一昨年は24万円。

昨年から昨日まで、13ヶ月の分を数えてみたら、なんと35万円になりました。びっくりです。

今年の演奏会通いの費用に充てようかと思います。塵も積もれば山となるとは、よくぞ言ったものだと思います。

小さいことの積み重ねって、大事ですよね。

この記事を書いた人

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元永 徹司

ファミリービジネスの経営を専門とするコンサルタント。ボストン・コンサルティング・グループに在籍していたころから強い関心を抱いていた「事業承継」をライフワークと定め、株式会社イクティスを開業して17周年を迎えました。一般社団法人ファミリービジネス研究所の代表理事でもあります。

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