いまの「のぞみ」は計画段階では「スーパーひかり」と呼ばれていました。結果的には「のぞみ」に落ち着いたわけですが、実はすごい対抗馬があったという、嘘か本当かわからない話です。
在来線最速だった東海道線のビジネス特急「こだま」。東海道新幹線が開業した時、こだま=音速 よりも速いのは? ということで「ひかり」と命名された話は有名です。
1992年、従来の「ひかり」より平均時速で50キロ速い列車が登場。計画段階では「スーパーひかり」と呼ばれていましたが、それではちょっと、ということで命名委員会が発足しました。
定説では、当初「きぼう」が有力だったそうですが、阿川佐和子さん(お父さんの弘之さんという説もありますが)から、漢語でなくて和語が良いということで「のぞみ」案が出され、衆議一決したということになっています。
ここからは又聞きの話。命名委員会にかける前の事務局レベルでは、「光よりも速いのは?」というテーマで延々とブレストが行われたそうです。そこで、ひとりが出席者全員を唸らせる凄い候補を出しました。
「うわさ」
確かに、光より速い!
でも、さすがに没に。しかし、あまりに秀逸であったため、今でもJR東海の中では語り継がれているというのですが、本当でしょうかね?
タイトルの写真は新幹線からの伊吹山です。新幹線というと富士山、では芸がないので。