10月20日

We all have magic inside us. J.K. Rowling

J.K. Rowling は、あのハリー・ポッターシリーズの著者。今では「イギリスでもっともお金持ちの作家」として有名と Wiki に書かれていました。ちょっと意地悪な紹介ですよね。

今日の言葉は、magic の後に power を補って訳すのが良いと思うのですが、そうすると

私たちは誰でも、自分の中に魔法の力を持っている。

となります。一見すると陳腐なようですが、J.K. Rowling が有名になるまでの歩みを振り返ると、この言葉には重みが出てきます。というのは、彼女は世に出るまでにたいへん苦労しているからなんです。

幼い頃から作家志望だった彼女がハリー・ポッターの着想を得たのは25歳のとき。その後、派遣秘書の仕事をしたり、ポルトガルで英語を教えたり。この間に離婚し、鬱病になり、生活保護を受け  30歳のときに第一作が完成したものの、原稿は出版社から送り返されてしまいました。めげずに第二作書き続けていたら、2年後にようやく第一作を出版することが出来たのですが、なんと部数は500部。しかし、第二作がベストセラーになって状況は一変。それは彼女が37歳のときで、構想を抱いてから12年の歳月が流れていました。この12年の間、彼女は「自分の中には魔法の力がある」と信じて書き続けていたわけです。

この記事を書いた人

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元永 徹司

ファミリービジネスの経営を専門とするコンサルタント。ボストン・コンサルティング・グループに在籍していたころから強い関心を抱いていた「事業承継」をライフワークと定め、株式会社イクティスを開業して17周年を迎えました。一般社団法人ファミリービジネス研究所の代表理事でもあります。

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