Not that I want to be a god or a hero. Just to change into a tree, grow for ages, not hurt anyone. ~ Czeslaw Milosz
Czeslaw Milosz さんはポーランド人の詩人。第二次大戦中はナチス・ドイツに対するレジスタンス活動に身を投じ、戦後は共産主義と相いれずにフランスへ亡命。「連帯」運動でポーランドが共産党独裁を脱した際に帰国。この前年にノーベル文学賞を受けています。彼はまたイスラエルから「諸国民の中の正義の人」として顕彰されていますので、ナチス占領下でのユダヤ人擁護にも貢献したものと思われます。
この経歴が示すのは英雄的なイメージですが、彼自身の言葉はご覧のように味わい深いもの。あまりひねらず、素直に訳しましょう。
私は神格化されたり、英雄視されることを望まない。できることなら平凡な樹木に生まれ変わり、年輪を重ね、誰も害することなくすごしたいのだ。
物静かな感じがいいですね。