今日は地元都筑区消防の出初式。 とても寒かったのですけれど、面白そうなので出かけてみました。出初式は、言ってみれば消防署の仕事初め。今ではすっかりお正月の風物詩ですね。季語にもなっているようです。
都筑区の出初式は二部構成でした。前半は屋内で、区長、市議会議員の挨拶とか、消防団の方々の表彰とか。いつも思うのですが、地方政治家の挨拶って、つまらないですよね。この式典はけっこう長くて、45分くらいかかりました。みなさん退屈。寝ている方も多かったです。
後半は一転して寒い屋外へ。 ここからが本番です。
なんといっても目玉は「はしご乗り」。 ただ、これは消防士の方々ではなく、鳶職の伝統芸なんですよね。
なぜ鳶職かというと、江戸時代の消防はポンプが未発達であったため、「消火」というよりも「破壊消防」がメインであったことによります。
「破壊消防」というのは、類焼を防ぐために火元の周りの建物を壊して空き地を作ることです。たいへん野蛮な手法であるように聞こえますが、実は現在の消防法にも規定が残っています。昔、行政法第二部でも習った記憶が。鳶口という長い斧のような道具で建物を引き倒すわけです。当時は消防=鳶職であったのです。
なぜ梯子を立てるのかというと、高いところで火の行方を見極め、指揮するためです。江戸時代には3階建の建物はごくごく少なかったので、7メートルくらいの高さで十分であったということでしょう。
今日は神港鳶職組合若鳶会の方々が妙技を披露してくださいました。
まずは纏(まとい)を先頭に、木遣り歌に合わせて入場。
これが鳶口です。
鳶口で支えて、梯子を立てます。
いよいよ演技開始。ここからの技の解説は、主に小川建設さんのサイトから学んだものです。
まずは女性の鳶が登場。技は「膝留め」
選手交代して、「狐遠見」。 「遠見」であるところが、本来の梯子を立てる目的をうかがうことができますよね。
このあたりからアクロバティックになってきます。「駒散らし」
「鯱(しゃち)」 しゃちほこですね。最初揃えていた足を開脚したところです。
「肝つぶし」。 落っこちたように見せて、ピタリと止まるという技でした。
そして、一番上手な方が登場。 「谷覗き(たにのぞき)」。
「途中邯鄲(とちゅうかんたん)」。手枕して、寝たフリをする芸ですね。中国の故事の「邯鄲の枕」に由来しているだと思います。
クライマックスは「逆さ大の字」。
この後は消防車の一斉放水とかが予定されていたのですが、寒かったので帰りました。
お正月の締めくくり。 面白かったです。