株式会社イクティスを開業して、この8月で12年が経ちました。そのあいだ、ブログどころかホームページすら作りませんでした。
私が無精であったと言えばそうなのですが、それには理由がありました。
私がイクティスを開業したころ、経営者の危機感を煽るようなホームページを立ち上げて情報商材を売り込むという手法の人たちが結構おられて、それに違和感を覚えたからです。
「どうせ起業するなら、京都の老舗みたいな商売をしたいな。」と思いました。おかげさまで今日までつぶれずにやってくることができました。
その状況が激変したわけではありません。ではなぜブログを始めることにしたのでしょうか。こんな心境の変化があったからです。
1)今まで蓄積してきた知見、ノウハウをシェアしたい。
開業してから12年、コンサルタントになってから21年の歳月は無駄ではなく、他人様のお役に立てるだけの知的な蓄えができたと感じています。
「わざわざ商売のタネ明かしをするなんて、正気?」という意見も伺いましたが、私ひとりで日本中の困っている方々のお相手をすることなどできることではありません。
私はいずれ事業継承についての本を書きたいと願っています。 が、いまのところツテもありませんので、まずはブログからスタートしようかと思ったわけです。
2)自分の考えを、ライフログ的にまとめてみたい。
仕事に限らず、いろいろと思いついたことや、学びなどをまとめていきたいと思うようになりました。
趣味の世界での気づきをときどきフェイスブックに投稿しているのですが、もうすこし「ちゃんと」まとめてみようかと。
それには自分のブログをつくるのがよいのかなと思いました。いずれふりかえって眺めてみると、また新しい学びが得られるかもしれないし。
3)アウトプットすることによって、インプットの質を高めていきたい。
私はプロの表現者ではないので、アウトプットすることを目的としてインプットしているわけではありません。
ただ、幼いころから無類の読書好きであるためか、どうも粗放な(笑)インプットに流れてしまっているような気がします。
こんな私も五十代後半にさしかかり、インプットに費やす時間が貴重であると感じるようになりました。
アウトプットを意識しながらインプットすることによって、インプットの質を高めることができるということにいまさらながらではありますが、思い至ったというわけです。
そんなこんなで、遅まきながらブログを始めることにいたしました。よろしくお願い申し上げます。
追伸: タイトルの下の写真は、今年の初日の出です。 なんというか、初心に帰ろうと思って、選んでみました。