You are a boss.
今回はちょっと難しい。一応、結論に到達しましたが、自信はありません。英語が専門の方、ご意見をお聞かせください。
You are the boss. という表現は、アメリカで日常的に使われるものです。
どんな状況かというと、二人があることを巡って言い争っていて、一人が相手の言い分を渋々認めるようなときに使います。「わかったよ、あんたの言う通りにするよ」というニュアンスですね。あんたがボスだから、俺は言うことを聞くよ、という感じです。
ところが the が a に変わると、意味が違ってきてしまいます。
もちろん、You are a boss. という英語表現は存在しないので、このカレンダーの作成者がひねってきているわけですね。
the だと、「唯一の」というニュアンスがあります。直訳すれば、「あなたこそがボスだ」ということですね。これに対して、a は「いくつかある中の、ひとつ」という意味があります。とすれば、「あなたもボスのひとり」となります。
さて、ここからはカレンダーの絵がヒントになります。握り拳から人差し指と小指を立てるこのサインは、「コルナ」というのだそうです。(検索して知りました。)ヨーロッパだと悪魔的なニュアンスを伴うのですが、アメリカでは悪運を払い幸運を呼ぶ意味で使うのだとか。
となると、「あなたはボスの一人だ」→「あなたはボスの一人にすぎない」→「あなたのいう通りはしないよ。他にもボスはいるんだから」→「私は好き勝手にやっていく。あっち行け!」となりはしないでしょうか。
そこで意訳します。
私は好きにやっていく。余計なことは言わないで。