60歳になったら(来年ですが)、ローマに出かけたいと思っています。そのための準備として、今日からイタリア語の勉強をはじめました。
私は遊びで外国に行くときに、その国の言葉を勉強するという、ちょっと変わった趣味があります。バリ島のリゾートに出かけるためにインドネシア語を学び、イスタンブールのトプカプ美術館を訪れるためにトルコ語をかじり、家内がイグアスの滝を見に行くお供をするのにブラジル・ポルトガル語を勉強したり。
おそらくその原体験は、大学の「卒業旅行」でフィンランドに行く半年前からフィン語を勉強し、現地でとても歓迎されたというところにあるのだと思います。(まあ、単純に言語を学ぶことが好きなのかもしれませんが。)
どの言語も楽しいのですが、難易度にはもちろん差があります。いちばん大変だったのは現代ヘブライ語。その理由は、いまだに優れた日本語での教科書が無いことでしょう。需要が少ないので仕方ないことなのかもしれませんが。現代ヘブライ語は私にとってもっとも上達しなかった言語でもあり、市場での買い物がせいぜいでした。いずれまたエルサレムを再訪する前に、再トライしたいと思っていますが。
で、本日3月1日からイタリア語をはじめました。それはローマを訪れたいからです。
どうやら自分に合った独習法というのはあるようで、私の場合はどの言語を学ぶ場合も同じ方法を用います。
1)良さそうな文法書を選んで、地道に読んでいく
2)単語帳を作って、例文で覚える
3)発音を重視する。発音できない音は、聞くこともできないので。
4)NHKのラジオ講座がある場合には、それを活用する
普通の主婦でありながら中国語にハマり、その道の先生にまでなってしまった長澤さんという方は、とにかくカードを使う方法を提唱されていて、独習法の本まで書かれています。私もブラジル・ポルトガル語のときに試してみたのですが、全然効果が上がりませんでした。やはり自分に合った方法がいちばんですね。
私の小さなこだわりは、その言語の「色」を決めて、ノート類をその色に統一すること。今回のイタリア語は、レモンイエローにしました。こんな感じです。小さいのが単語帳。大きい方が文法のノートです。
イタリア語の場合、幸いにもNHKのラジオ講座があるので、3月いっぱい文法を進めておいて、4月からラジオ講座に乗っかろうと思っています。
イタリア語以外の準備も開始しました。
モムゼンのローマ史。私がドイツ法を学んでいたころには日本語訳がなくて、ドイツ語で読む以外なかったのですけれど、名著の誉れ高いものです。なんと名古屋大学出版会から全4巻が刊行されました。日本はすごい国ですよね。
そして、ギボンの「ローマ帝国衰亡史」。岩波文庫で昔からありますが、私が高校生のころから中野好夫先生の新訳が出始めました。大学に入ってから、原書と合わせて読みましたが、中野先生が逝去されて中断。そのあと朱牟田夏雄先生が引き継がれたあたりで私は離れてしまいました。最終的には中野好夫先生の長男である中野好之先生が完成されました。文庫化する際に校訂されたと聞いたので、購入。
あとは塩野七生さんの「ローマ人の物語」を再読しようかと思います。こういう準備が楽しいですよね。
さて、これから個人的に私に会う機会がある方は、「イタリア語どうなった?」と聞いてください。励みになりますので。