2月10日

Who, being loved, is poor ?”~ Oscar Wilde

ワイルドと言えば「サロメ」、そして「ドリアン・グレイの肖像」が有名ですよね。同性愛者であり、不品行を誇り、破滅的な人生を送り46歳で梅毒で亡くなりました。実にたくさんの鋭い警句を残していて、本質を見抜く目の持ち主であったことがうかがえますね。今日の言葉は、そのなかではかなりマイルドな部類に属します。

ここでの poor は「かわいそう」という意味ではありません。その意味の場合には、名詞の直前に来ないといけないんです。「貧しい」と訳すのにも、私としては抵抗があります。貧富を論じているわけではないからです。poor のもともとの意味に遡って訳してみましょう。

愛されているのに、満たされていないというのは誰だ?

さて、オスカー・ワイルドの肖像画を貼りますね。

画面の下に注目してください。そう、これはビアズリーが描いたものなんです。「サロメ」が有名になったのには、ビアズリーの蠱惑的な挿絵の力によるところ大でした。ワイルドとビアズリーの関係については、原田マハさんが「サロメ」という小説を書かれています。おすすめです。

ところで、今回びっくりしたのは「幸福な王子」の作者もワイルドであったということです。王子の銅像とツバメの話なのですが、幼き日の私はこれを読んで感動して泣きました。まさか「サロメ」のワイルドの手によるものであったとは。やはり人は多面的な存在なのですね…

 

 

この記事を書いた人

元永 徹司

ファミリービジネスの経営を専門とするコンサルタント。ボストン・コンサルティング・グループに在籍していたころから強い関心を抱いていた「事業承継」をライフワークと定め、株式会社イクティスを開業して12周年を迎えました。一般社団法人ファミリービジネス研究所の代表理事でもあります。

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