昨日、家内と立ち寄ったレストランに面白いワインがありました。その名は”The Cello Shiraz” 。シンプルで素敵なエチケットです。
シンプルで素敵なエチケットです。葡萄はシラーズ100%。
なぜこんな名前なのかというと、ワイナリーのオーナーのひとりである Nathan Waks さんが、シドニー交響楽団の首席チェロ奏者であったから、ということでした。
さっそく調べてみたら、確かにそのとおり。
1951年生まれ。なんとサッカーの才能があり、それで大学への奨学金のオファーを受けたものの、音楽の道を選択。シドニーの音楽院を卒業後、ロストロポーヴィッチに師事するためにモスクワへ。ところがヴィザが受理されず、パリへ。そこでトゥルトゥリエに師事してパリ高等音楽院をプレミエ・プリで卒業。このキャリアだと、どこかで藤原真理さんとすれ違っているかもしれませんね。
帰国後はシドニー交響楽団のチェロ首席奏者に就任。多才なひとで、映画音楽もいくつか作曲しているようです。
ワイン好きということで、キリカヌーン・ワイナリーに出資。単に出資するだけでなく、出資者によるシンジケートのリーダーを務めておられるとのこと。日本に出荷しているくらいですからワイナリーは成功してい流のでしょう。シドニー交響楽団のスポンサーにもなっています。
肝心のワインは、100%シラーズとはいえ重くはなく、案外まろやかで美味しかったです。コルクではなく、スクリューなので、手軽なテーブル・ワインという位置付けでしょうか。私はあまりワインは詳しくないのですが、でもおススメしたい気分です。とくにチェロを弾かれる方、いかがですか?