歩いて、歩いて、まだ歩く(1):四条烏丸→京都コンサートホール

3ヶ月前、かかりつけの漢方医の先生に「最近、肩凝りがひどいんです。」と相談したら、脈診してくださったあと、血圧を測ることに。結果は驚愕の160-110 。処方してもらった七物降下湯を1ヶ月飲んだものの、体感的には不定愁訴が強まるばかり。これはまずいなと思い、とにかく歩いて減量することに決めました。

その時点で私は今までの人生で一番重くて、75.6キロ。歩くこと、お腹が空くまで食べないこと、白米を減らすこと、この3つを心がけたら、10キロ落ちました。血圧はあっさり正常値に。歩くというのは、すごく効果があるのですね。

私はもともと歩くことが好きで、あの大地震の時も25キロ歩いて帰ってきて別になんの苦痛も感じなかったのですが、最近は1日に2~3キロしか歩いていなかったことを反省しました。

「とにかく歩く」といっても、「歩くために歩く」ことに時間を取るのは案外難しいので、普段の移動の中で歩くことになります。そう、スーツに革靴で歩きます。もともと街歩きが好きなので、これはむしろ楽しい。

歩き方としては、Google Map を活用します。これで起点と終点を決め、あとは一応 Google の指示に従いながら、でも裏道を選んで歩きます。私の巡航速度は時速 5.5 キロなので、それを目安にして所要時間を算出。あとはスーツにカバン(PC入っているので結構重い)、革靴でスタート。

昨日は京都の四条烏丸から、京都市交響楽団のコンサートがある京都コンサートホールまでを歩きました。日曜日なので、スーツではありませんでしたけど、ジャケットと革靴。カバンにはPCの代わりにi-Pad Pro。まずは Google Map で距離を確認。

最初は京都駅から烏丸通を北上することも考えたのですが、風情のあるルートとは言い難いので地下鉄で四条駅まで。ここがスタートです。

六角通まで烏丸を北上し、そこから東に入ると六角堂があります。伝承では聖徳太子ゆかりの古刹です。

有名なへそ石。桓武天皇が平安京に遷都された際に、お堂が大路の妨げとなるので祈願されたところ、一夜にして15メートルほど北に動いたという話に由来します。その時に残った礎石と言い伝えられているもの。もっとも、当時の御所は今よりもだいぶ西にあったので、京師ギリギリくらいの位置だったのではと思います。

解説のボードがあります。明治になってさらに動かしてしまったことが書かれていて、ちょっと面白いですよね。

杉本秀太郎先生が名著「洛中生息」で六角堂の境内に青いベンチを置くのは場違いだと憤慨されています。先生が憤慨されたのは 1972年のことですが、青いベンチは今も健在です(笑)。 

六角堂からさらに東に進み、畏友松井先生のご実家の別館の前を通って堺町通りまで。堺町通りを北に上がってすぐ左にあるのが、かのイノダコーヒーの本店です。

昼時だったのですが、待たずに入れたのでコーヒーをいただきました。お店ではインコたちも暮らしているのですけれど、大切にされていると見えて、毛並みが良いですね。

ショーウインドウには商船の模型が飾られています。日本郵船で10年過ごした者としては、コーヒー豆の袋をデッキにそのまま積むなんてことはありませんよと言いたいのですけれど、それはご愛嬌。

三条通りを東に入り、こんどは柳馬場通を北へ。御池通を渡ってさらに上がると、京都ハリストス正教会があります。ギリシャ正教の教会で、夜はライトアップされて綺麗です。

このままさらに上がっていくと、わが友シュテファン・パンテルのお店、Ryoriya Stephan Pantel があるのですけれど、そこまで進まずに夷川通を右折して寺町通まで。ちょうど下御霊神社の還幸祭の日で、通りの東側にはずらりと出店。

下御霊神社です。歴史上有名な怨霊を集めて祀ってあるお宮。

神社の前には鳳輦が安置されていました。

これは鉾ですかね。

雅楽の火焔太鼓も。このあたりで幕末に横井小楠が暗殺されて、その碑があるのですけれど写真を撮り忘れました。

丸太町通を渡り、寺町通をさらに北上します。新島襄の旧宅です。

御所の東の端にある、寺町御門。

もうちょっと上がって荒神町にさしかかると、若き森永シェフの Droit があります。ここはオススメです。開店準備中の森永シェフとちょっと立ち話してから、今出川通まで。

途中には紫式部の旧宅跡も。

今出川通を東に河原町通まで進み、そこから河原町通を北上すると道はゆるやかに右に曲がって葵橋で賀茂川を渡ります。

このあたりまで来ると、空が広い。

河原町通は下鴨本通と名前を変えて北へと伸びますが、私は100メートルほど進んだところで左に分かれて、下鴨中通へ入ります。分かれ道の直前に鯖寿司の名店。

下鴨中通はとても静かな一方通行の細い道でした。ほとんど人が歩いていません。

15分ほどひたすらに歩くと北大路に当たります。

これを渡って、京都府立大学を左に見ながらさらに北上。なにやら立派な建物が左に。「京都府立京都学・歴彩館」です。

ここまで来れば、あと一息。京都コンサートホールが見えてきます。

途中にイノダ・コーヒーに立ち寄ったりしていたので、ここまでで1時間半ほど。コンサート開演ギリギリでした。どんなコンサートであったのかは、こちらをご覧ください。

この日はこのあとも歩いたので、合計14,421歩。10.88 キロを歩いて、満足でした。

この記事を書いた人

元永 徹司

元永 徹司

ファミリービジネスの経営を専門とするコンサルタント。ボストン・コンサルティング・グループに在籍していたころから強い関心を抱いていた「事業承継」をライフワークと定め、株式会社イクティスを開業して12周年を迎えました。一般社団法人ファミリービジネス研究所の代表理事でもあります。

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