お馬鹿だけど面白すぎる時代小説の罠:「大富豪同心」シリーズ

今年のお正月から1月いっぱい、私は恥ずかしながら、これに「ハマって」おりました。

もともとはNHKの土曜日の夕方のドラマを、たまたま観たのがきっかけ。話の筋は徹底的にお馬鹿なのに、NHKらしく本格的な配役できっちり作ったドラマだな、というのが感想でした。その時点で全10回のうちの第9回で、年明けに最終回を観たのですが、これが面白かった。後で知ったのですが、元々はBS時代劇として放送され、とても好評だったので地上波で再放送したとのことでした。

本屋で見かけた原作の第1巻を買ったのが1月14日。それから1月中に第22巻まで一気に読んでしまいました。ああ、なんという時間の使い方でしょう…

主役の八巻卯之吉は天下の豪商三國屋の孫で、放蕩三昧の生活を送っている彼の将来を危惧した祖父が同心株を買い、無理やり南町奉行処の同心に押し込んだという設定。本人は剣も使えず、鈍足で運動能力は皆無。でも、ひょんなことから周囲の人々に誤解され、「お江戸切っての凄腕同心」ということになってしまい、これまた成り行きで難事件を解決していくというお話です。

設定は実にバカバカしいのですが、時代考証はちゃんとしています。そして、著者(私より5歳下)は、明かに池波正太郎を読み込んでいることを伺わせるものがあって、そのあたりも私にとってツボでした。表紙カバーの絵は、なんと南伸坊さんです。

ドラマだと主役は歌舞伎の中村隼人。稲森いずみも出てます。番組主題歌の動画が Youtube にあったので貼っておきます。ただ、私の視聴環境だとコマ送りみたいになってしまって、ちゃんと見れないのですが…

 

この記事を書いた人

元永 徹司

元永 徹司

ファミリービジネスの経営を専門とするコンサルタント。ボストン・コンサルティング・グループに在籍していたころから強い関心を抱いていた「事業承継」をライフワークと定め、株式会社イクティスを開業して12周年を迎えました。一般社団法人ファミリービジネス研究所の代表理事でもあります。

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